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伝説の縁起物「龍」にはどんな意味やルーツがあるの?

龍といえば縁起物というのは、置物でも多く目にしますから誰もが認めてくださるところでしょう。
干支の十二支のなかでも唯一の架空の動物である「龍」。

龍っていったいなんなのでしょう?このページでは、伝説上の生き物である龍の縁起元しての意味や由来を紹介しています。

「竜」「龍」「辰」と竜を表す漢字はなぜ3つあるのか

「竜」は「龍」の略字ですが、「辰」も龍を表していると言います。

「辰」という字は中国の漢詩「律暦志」によると、本来は「草木の形が整った状態」を指すものでしたが、干支の十二支を広めるために、動物に例えて、「辰」には「龍」の字が当てらたとされています。

「辰」は年・日・時刻・方位などを表すのに使用され、辰時とは午前7~9時を指しています。ですから、今回の縁起物としての「龍」とは意味合いが違います。

中国から渡ってきた「龍」

中国では龍は実在すると長く信じられていました。

明王朝でも、故宮や十三陵には龍の装飾品が膨大に出ています。中国の龍は爪の数が5つは皇帝の象徴で、その図柄も皇帝のみ使用することができ、それを犯したものは死罪となるほど厳しいものでした。

爪の数が4本は貴族などの位が高い者が使用でき、爪の数が3本龍のみが民衆が使うのを許されたとのことです。中国で龍は「天と地を自由に行きかい、皇帝は龍の血をひく」と王権力の象徴そのものでしたから、その存在を否定することも許されなかったのでしょう。

『史記』における劉邦出生伝説でも、そのようなことが書かれています。劉邦(りゅうほう)は、前漢の初代皇帝で、 泗水郡沛県豊邑中陽里(現在の江蘇省徐州市豊県)で、父・劉太公と母・劉媼の三男として誕生しました。

劉媼が劉邦を出産する前、沢の側でうたた寝をしていると、夢の中で神に逢い、劉太公は劉媼の上に龍が乗っている姿を見たと言い、その夢の後に劉邦が生まれたといいます。このことから龍の血を引く者が皇帝にふさわしいという伝説が作られ中国では皇帝の印として扱われてきました。

龍はどんな姿をしている?

伝説上の生き物の龍は、水中または地中に棲み、啼き声で雷雲や嵐を呼び、また竜巻となっては天空に昇り自在に飛翔することが出来ると言われています。

角は鹿、頭は駱駝(らくだ)、眼は鬼あるいは兎、身体は蛇、腹は蜃(=しん・蜃気楼を産みだすという架空の動物)、背中の鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛の形をしており、口辺に長髯をたくわえ、喉下には一尺四方の逆鱗があり、顎下に宝珠を持っていると言われる。

「逆鱗に触れる」という言葉の由縁にもなっています。

恐竜の化石を龍の骨だと思っていた?

なぜ架空の生き物である龍がその存在を信じられてきたかという点については一説には、恐竜など大型動物の化石を竜の骨(竜骨)と信じ、長く漢方の材料として使用されてきたことにあるようです。

青木良輔という爬虫両生類学が専門の研究者は、竜の起源は、古代に長江や漢水に残存していたワニの一種(マチカネワニ)のことであり、寒冷化や人類による狩猟により絶滅した後、伝説化したものだと主張しています。これは現在残っている竜の図像の歴史的変化からも窺えるといいます。

確かに、恐竜の化石を見たら、昔の人は龍の骨だと思うのも無理はないですね。

西洋のドラゴンとはまったく異なる

西洋のドラゴンを「竜」と訳しますが、西洋のドラゴンと東洋の龍では、捉え方も全く違い、東洋では皇帝の印ともなり、畏れ崇められていますが、西洋のドラゴンは悪魔の使いとして登場することが多く、姿かたちも中国起源の形ではなく、頭は蛇、鷲の脚と爪、尾はさそり、全体のベースはキリンのような形をしています。

古代神話のドラゴンは洪水の象徴でした。また、西洋のドラゴンは砂漠地帯や乾燥地帯では見られません。西洋のドラゴンは龍とは訳されても縁起の良い東洋の龍とは別物のようです。

日本での龍伝説とは

こうして龍は、様々な文化とともに中国から伝来し、元々日本にあった蛇神信仰と融合したことにより人々に受け入れられて行きました。

中世以降の解釈では日本神話に登場する八岐大蛇も竜の一種とされ、古墳などに見られる四神の青竜や、他にも水の神として各地で民間信仰の対象となっていきました。

各地にある九頭竜伝承は特に有名です。灌漑(かんがい)の技術が未熟だった時代には、干ばつが続くと、竜神に食べ物や生け贄を捧げたり、高僧が祈りを捧げるといった雨乞いが行われてきました。

有名なものでは、神泉苑(二条城南)で空海が祈りを捧げて善女竜王(清瀧権現)を呼び、雨を降らせたという逸話が残っています。

日本では、中国の様に「皇帝の印」ではなく、神の使いや神そのものの扱いであったようで、田畑に水を与えてくれたり、又、怒らせると洪水が起きたり、富を与えてくれる象徴でもありました。

ブータン皇太子の龍にまつわるスピーチ

南アジアの国・ブータンの国旗には「雷龍」という龍が描かれています。ブータンの人々は自国のことを「龍の国」と称し大切にしているのです。

東日本大震災の慰問に訪れたブータン国王(当時皇太子)が子供たちを前に話した龍にまつわるスピーチを紹介します。

皆さんは、龍を見たことがありますか?

私はあります。王妃もありますね。龍は何を食べて大きくなるのか知っていますか?

龍は、経験を食べて大きく成長していくのですよ。

私たち一人ひとりの中に「人格」という名の龍が存在しているのです。

その龍は、年を取り、経験を食べるほど、強く、大きく、なっていきます。

人は、経験を糧(かて)にして、強くなることができるのです。

そして何よりも大切なことは、自分の龍を鍛(きた)えて、きちんとコントロールすることです。

この「龍」の話を、私がブータンの子どもたちにする時には、同時に、「自分の龍を大切に養いなさい、鍛錬しなさい」ということを言っています。

わがままを抑えることや、感情をコントロールして生きることが大切なのです。

『ワンチュク国王から教わったこと』PHP研究所

伝説の生き物である龍の姿を実際に見ることはできませんが、人それぞれが内に秘める「人格」そのものなのかもしれませんね。

龍を縁起物として飾り、意識して自分の中の龍を大切に育てよう

自分の中にいる龍を大切に大きく育てていくことが大事だというこのお話で、「龍」という存在の意味が解ったような気がしました。

扱い方、捉え方次第で、あなたに幸せをもたらしてくれる「龍」。
身近に飾って、意識してみるのも良いのかも知れません。

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