大きな目に透き通った羽をもつ「とんぼ」は実は金運アップの縁起物だったのをご存知でしょうか。
このページではそんなとんぼにまつわる縁起の良いエピソードをいくつか紹介します。
トンボは「勝ち虫」と呼ばれ、縁起がいい
武将がとんぼを好むエピソードとして、雄略天皇(第21代天皇)が、吉野に狩に出掛けた折、雄略天皇の腕に虻(アブ)がとまり刺されたと思ったところに、前からすーっととんぼが飛んできて、自分より大きいぐらいの虻をくわえて飛び去ったのです。
そのことから、とんぼは強い虫、勝つ虫という縁起の良い虫とされました。
余談ですが、徳川四天王の一人に数えられる戦国武将・本多忠勝が愛用していた槍は「蜻蛉切(とんぼきり)」という名前で、その切れ味の鋭さから、戦場を飛んでいた蜻蛉が槍に当たって真っ二つに切れたという逸話が残っています。
勝ち虫であるとんぼを槍を振らずともたやすく切ってしまうという本多忠勝の豪傑ぶりを感じさせるエピソードです。
また、とんぼは前進しかしないことから「不退転」の象徴として、戦において背を向けない、退却しないで前進するとして、戦国武将に愛され鎧や兜のモチーフになっていることは有名です。
とんぼは金運アップの縁起物としての一面も
勝ち虫と呼ばれるとんぼには、金運アップの縁起物としての一面もあります。その理由は加賀百万石を一代で築き上げた前田利家が愛したのが「とんぼ」であったためです。
利家は加賀国、能登国、越中国のほとんど全てを治めて、全藩の中でも最高の位置にあり、関ヶ原の戦いで百二十万石にまで登り詰めたと言いますから、トンボには、金運や財運だけでなく、家運も上げる強いパワーがあったようです。
また、とんぼは害虫を捕食するので水田耕作にとって欠かすことのできない益虫であり、昔から五穀豊穣を願う象徴、穀霊の象徴ともされてきました。そのため、地方によっては「とんぼを捕ると目が潰れる」と言われるほど大事にされてきました。
九星気学(風水)から見る「とんぼ」
とんぼは九星気学(風水)で『四緑木星』の象意で、「風や空気の精」を与えられています。
「完成された、空を飛ぶもの、長い物」などの意味もあり、とんぼの語源である「飛ぶ棒」からしても、風水では四緑木星の象徴のような存在で、財運で見るとお金が入って来ることが多いという気運を持っています。
ただし、思わぬ出費も暗示されていますので、管理することが重要です。気を抜くと、盗難や詐欺にあうことも?
「勝ち虫」と言われていますが、ギャンブルや投資話とは相性が良くないモチーフです。
とんぼの運んでくれた金運は、とんぼが岩などに留まっているように、殺気を感じるとスッと飛んで行ってしまうようなイメージです。
上手くあなたに運を置いて行ってもらおうと思うなら、邪気や敵意を捨て、静かに待ち、置いて行った「運」を掴んだら、しっかりと離さない事。
これが、とんぼの持ってくる「金運」の掴み方です。
とんぼの勝負運は「労なくして一山築く」ような賭け事に使う運では無く、商売やビジネスに対しての労を伴う戦いの時に使える運気です。
とんぼの夢
またトンボの夢を見ると、何かうれしいことが起こる暗示です。金運だけでなく、恋愛運や、成功や出世、にもつながるとのことですから、そんな夢を見た時は、せっかくの暗示を逃すことなく注意して過ごしてください。
もちろん、夢だけでなく実際にとんぼをみるのも同じことです。
縁起物ですから、追っ払ったり、捕まえたりはしてはいけません。
そっと見守って、金運などの良いことが近づいてることを感じて運を逃さないようにしましょう。
黒い「神様とんぼ」
とんぼには「神様とんぼ」と呼ばれている「黒いとんぼ」がいるのですが、ご存知でしょうか?
地域によって黒くないとんぼでも「神様とんぼ」と呼ばれるとんぼがいるようですが、普通のとんぼは羽を開いたまま止まりますが、「神様とんぼ」は、羽を閉じて、まるで「人が手を合わせて祈っている」かの様です。
この羽を閉じて止まるとんぼを「神様とんぼ」と言うようですが、特に「羽黒とんぼ」というとんぼは、どこの地区でも共通して「神様とんぼ」と呼ばれています。
清流のあるところに生息し、とても美しいとんぼです。
神様の使いとか、ご先祖様の使いとか言われ、子供たちに「捕まえてはいけない」と教えて保護されています。
秋津島
とんぼにまつわるこんな話もあります。
古事記では日本の本州のことを「大倭豊秋津島」、日本書紀では「大日本豊秋津洲」と表します。これは初代天皇とされる神武天皇がつけた呼び名で、「秋津」とはとんぼの意味です。
神武天皇が高台より領土を眺めた折に「秋津の臀占(となめ)の如し」と言ったからで、つまり「とんぼが繋がっている形にそっくりだ」という意味です。
とんぼが繋がってハートの形になっているのをご覧になったことはありませんか?
あの形にそっくりだと言ったのです。
そこから「とんぼの島」という意味で「秋津島」と呼ばれたのですね。もしかすると、とんぼは想像以上に縁起の良いものなのかも知れません。
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