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天下泰平の吉兆「鳳凰(ほうおう)」は豪華絢爛な縁起物

天下泰平の吉兆に現れるという言い伝えがある伝説の鳥・鳳凰(ほうおう)。かの孔子もその姿を空に探したとされています。この記事では天帝の神の使いとされる鳳凰伝説のルーツや縁起物としての意味を解説しています。

中国で生まれた神の使い・鳳凰が持つ意味とは

鳳凰(ほうおう)は鶴よりも縁起がよい鳥として考え出された架空の美しい鳥です。

平安時代に編纂された「延喜式(えんぎしき)」によれば、その姿は鶴に似て、前半身は麒麟(きりん)、後半身は鹿、首は蛇、尾は魚、背は亀、顎は燕、くちばしは鶏に似て、羽には五色の文様があるとされています。

このようにいくつかの動物が組み合わさったような動物はケンタウロスや人魚など、世界中でよく見られ、伝説上の聖獣、怪物として描かれています。

鳳凰は中国で生まれ、天下泰平のめでたい前兆に現れるという言い伝えがあります。儒教の始祖として知られる孔子も、鳳凰が姿を見せないことを嘆いたという言い伝えがあります。

特に中国では四隅を固めることが重要であるという考え方から、鳳凰・麒麟・亀・龍という想像上の動物が「四端(しずい)」といわれ、天帝の使者として、神にも通じる縁起の良いものと考えられてきました。

中国の古典『荘子』には、鳳凰は「北冥(北の果ての海)から、荒れ狂う海風にのり、翼を大雲のように広げ、天空高く南冥(南の果ての大)にひとっ飛びする」という「図南鵬翼」の話があります。

こうした逸話から鳳凰は「飛躍」「雄大」「大器」を連想させるモチーフとして珍重されてきました。

日本でも縁起の良い鳥として崇められている

鳳凰は日本には飛鳥時代に伝わり、10円硬化に刻印されている京都府の平等院鳳凰堂をはじめ、1万円紙幣に印刷されているのも鳳凰です。

ご存知の方も多いのではないでしょうか。

そして鳳輦(ほうれん)と呼ばれる天皇が乗る輿(こし)の屋根の上には鳳凰の飾りが施されています。

鳳輦とは「屋根に鳳凰の飾りのある天子の車」という意味の言葉で、現在ではお祭りで担がれる神輿(みこし)を指します。祭で担がれるお神輿の上に鳳凰が乗っているものを見ることができます。

神輿の上には鳳凰が乗っています

これらが示すように鳳凰は非常にめでたいモチーフで、縁起物の中でも特に格式が高いものとしても知られています。

鳳凰と桐の木は「花札」や「賞状」のモチーフとしておなじみ

鳳凰が止まるとされているのが桐の木。桐も日本では魔除けのための縁起がよい木といわれ、桐たんすは白色で、真っ直ぐでくるいがなくさらに軽く、火にも強いということから嫁入り道具としても知られています。

【桐と鳳凰】のモチーフは古くから着物や屏風などのモチーフとして用いられますが、一般的によく知られるのが花札です。

「桐に鳳凰」は5種類ある20点札の一枚です。

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桐に鳳凰

そして表彰状には2羽の鳳凰が向かい合い、桐の木に止まる図案が描かれます。

こうしてみると意外と身近なところに鳳凰のモチーフが隠れていたんですね!

人々の想像を掻き立てる豪華絢爛な鳥

古代の人々は古来より伝わる鳳凰のあでやかで美しい姿に思いを馳せて、そのパワーにあやかろうとしました。

鳳凰はめでたいことの前兆として現れる伝説の鳥。結婚式の結納など、人生の門出にはふさわしいモチーフとなっています。

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