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風呂敷|縁を「結ぶ」「包む」縁起物

最近では、あまり用いられなくなった風呂敷ですが、古くから縁起物として知られています。

昔から、包むという事の他にも、風呂敷を縁起の良い物としてよく使われてきました。
今でも、婚姻の儀式には欠かせない物で、花嫁の挨拶まわりには「風呂敷」を
配ったりします。これは「あたたかく包み込んでください」という意味が込められています。
京都のある地域では、結婚のお祝いの一品として風呂敷を送る風習があります。
これは、「この度は、貴方様のお祝いですからこちらから風呂敷をお贈りいたしますが、今後私の家で祝い事があった際にはこの風呂敷に包んでお祝いを贈ってください。また、その後に貴方様のお祝いがありましたら、この風呂敷に包みお祝いをお贈りしてお返しします。そうやってずーっと縁を繋いでいきましょう」という意味が込められているそうです。縁を結んで繋いでいく風呂敷なのですね。

風呂敷の起源

風呂敷の語源は、「風呂で敷く布」から来ています。
そもそも、風呂の形式が今とはだいぶ違い、大衆浴場の銭湯も、湯船があるものではなかったようで、裸になり蒸気を浴びるものですが、自分の脱いだ着物を、他人の物と区別するために包んでおいたり、床に敷いてその上で休んだりしていた布のことから来ています。
鎌倉時代には「平包」と言われる布が存在していたと文献に残されていて、これが風呂敷の元となるもののようです。
もっと古くには、奈良の正倉院にも、御物を包んだ布が、1200年たった今も現存していますし、平安時代にも「ころもづつみ」と呼ばれる布が使用されていました。
その包んで大事にしまうという用途に加えて、持ち運ぶための道具としても幅広く人々に定着していき、名前も「風呂敷」で広まっていったようです。
現代では、デパートでもスーパーでも、買ったものは店の方で袋などに入れてくれますので、生活に必要とされなくなり、持ち歩くのが面倒くさいなどと思われ、風呂敷文化は忘れられて行ったのです。

この四角い布で包む文化は、日本だけでなく、中国や韓国、チベットや南米にもありますが、それぞれの民族の特性が感じられ生活に密着していたことが伺えて興味深いのですが、日本では、日本人独特の感性による美意識や繊細さや心配りなどにより、独特の進化をとげてきました。
色や柄や素材など、用途によって幅広く、作法もあります。
作法といってもそんなに堅苦しい物でなく、相手の心をいかに汲むかであり、特に慶弔時には、気を配る程度のもので、相手に差し出す時などには、布の柄や色、また包み方などにも気を配り、受け取った側に失礼が無いようにというものです。

縁起物としての風呂敷の意味は?

この「風呂敷」の一番の要素である「包む」と「結ぶ」ですが、これが縁起物としての一番の由縁になります。
「包」という文字は、母体に宿った新しい命を大切に慈しむという形を表したものです。
また「結ぶ」は「産霊」(むすひ)から来ていると言われています。万物を産み成長させる力を表しています。
風呂敷で包んでしっかり結ぶことで中に入れたものを慈しみ、そして風呂敷をといて外に出した後も、それに縁を結び、人の手に渡るものであれ、自分が使うものであれ、大事に包み産まれた良いことの縁が広がっていくようにと念が込められる物なのではないでしょうか。

近頃では、エコの点でも風呂敷を見直す人も増えてきて、お店からの過剰な包装による無駄を減らすために、風呂敷一枚を持ち歩くというライフスタイルが若い人からも発信されていてとても素敵だと思います。
そんな生活を普及させるために、風呂敷の包み方なども色々と紹介されて、柄や色もおしゃれで美しく、新しいラッピングとしても注目されてきました。
これからの未来、すぐにゴミとなる無駄な包装を減らすというエコな生活は人類の課題でもありますから、日本人ならではの感性で、遊び心も加えての、ますますおしゃれに進化させて、この何度でも使える「風呂敷」という文化を、縁起も考えながらもっと進化させて、世界に発信していけたらいいですね。

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