桃は神の実とも呼ばれる古くからの縁起物。その逸話の数々を紹介します

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桃は日本では長寿と幸運の象徴です。桃には邪気を祓い、幸運をもたらす力があると信じられています。そのため、日本では桃がお守りやお守りとしてよく使われます。

桃は日本の長寿の神、鳳凰とも関連があります。伝説によると、鳳凰は桃の木から生まれ、長寿をもたらす力があるとされていました。そのため、日本では桃が長寿の象徴としてよく使われます。

桃は、日本の美の女神である観音とも関連付けられています。観音様は桃を手に持って描かれることが多く、その美しさと気品を表していると言われています。

桃は日本の芸術や文学でも人気のあるモチーフです。日本の古典小説「源氏物語」では、主人公がヒロインへの愛の象徴として桃を持っているのがよく見られます.桃は浮世絵でも人気のモチーフで、美や気品を表現するためによく使われます。

その象徴的な意味に加えて、桃は日本でも人気のある食べ物です。桃はおやつやデザートとしてよく食べられ、ジャムやゼリーなどのお菓子にも使われます。

桃は、日本では幸運と長寿の強力なシンボルです。悪霊を追い払い、幸運をもたらすお守りやお守りとしてよく使われます。芸術や文学でも人気のモチーフで、日本でも人気の食べ物です。幸運のシンボルを探している場合でも、おいしいおやつを探している場合でも、桃は幸運をもたらしてくれるはずです。

目次

桃は神の実?

日本神話にも桃が登場するのをご存知ですか?

「オオカムヅミ」。これは桃の実にイザナギが与えた名前です。

オオカムヅミは、日本神話に登場する桃であり神で、『古事記』では意富加牟豆美命(おおかむづみのみこと)と表記します。「大いなる神のミ(霊威)」の意味なのですが、大いなる神の実と解釈し、「大神実命」と表記する場合もあります。

「古事記」では黄泉の国の条にオオカムヅミ登場します。

イザナギが、亡き妻のイザナミにもう一度会って連れ戻したいと思い、死者の国である黄泉の国に行きます。しかしイザナミは黄泉の国の食べ物を食べてしまっていたので、その姿は恐ろしく醜い物になっていました。

その姿を見たイザナギ命は驚いて一目散に逃げ出してしまいます。裏切りを知ったイザナミは「黄泉の国で私の姿を見たイザナギを許さぬ」と8柱の雷神と黄泉軍に追わせました。

必死に逃げてきたイザナギは、地上との境にある黄泉比良坂(よもつひらさか)の麓まで逃げてきた時に、そこに生えていた桃の実を3個取って投げつけると、雷神と黄泉軍は撤退していって追い払うことが出来たのです。

これにより桃の実は、イザナギから「オオカムヅミ」の神名を授けられました。

「日本書紀」でも神産みの第九の一書に類似する逸話が登場することから、桃は古来より鬼を避ける「神の実」として知られるようになりました。

古来より縁起物の「桃」

日本でも、平成22年奈良県の纒向遺跡(まきむくいせき)で3世紀前半と推測される土坑から、2千個以上の桃の種が出土しました。この桃は祭祀に使われたものとされ、この頃には日本にも、桃に対する信仰が伝来していたと考えられます。

平安時代になると、追儺(ついな、節分の起源)で鬼を追うための桃弓や桃杖が使われ、正月には桃の木片で、卯槌(うづち)というお守りが作られたということですから、桃のパワーは相当な物です。

卯槌(https://minne.com/items/3159981より引用)

室町中期には「桃太郎」の説話ができましたが、これは桃が不老長寿の仙果で、邪鬼を払う呪力があったことに関係するといわれています。

雛祭りも「桃の節句」と呼ばれるように、桃の花を飾り、桃酒を飲む風習を通して、桃の厄災を払う力に係わる祭りとなっているようです。そして、これは現在にも伝えられている行事となっています。

西遊記に登場する桃

孫悟空で有名な西遊記にも桃が登場します。

玉帝より西王母(せいおうぼ)の所有する蟠桃園(ばんとうえん)には、三千六百本の桃の木がありました。

手前の千二百本は、三千年に一度熟し、これを食べたものは仙人に、中ほどの千二百本は、六千年に一度熟し、これを食べたものは、長生不老が得られ、奥の千二百本は、九千年に一度熟し、これを食べたものは天地のあるかぎり生きながらえるとされていました。

蟠桃園の管理人に任じられた孫悟空が蟠桃園の中の桃を盗み食いしたことをキッカケに投獄されてしまいますが、その後、改心して天竺へ旅する三蔵法師のお供をすることになる。というのが、孫悟空のと三蔵法師の旅の始まりにあります。

安倍晴明にまつわる「桃」

陰陽師、安倍晴明が祀(まつ)られている”晴明神社”は京都のパワースポットとしても有名ですが、そこには「厄除桃」と呼ばれる石の像があります。
身体の悪いところを撫でてから、この石像に触れると症状が良くなると言われています。
桃は不思議なパワーの有る食べ物だったのですね。

中国でも縁起が良い「桃」

桃は中国では「仙木」とも呼ばれ、邪気を払う呪力があると考えられていました。元旦に飲む桃湯は邪気を退け、桃膠(桃の木のヤニ)から作られる仙薬は、万病に効くとされていました。

また、桃弓と棘矢が除災の儀礼に用いられていました。よく中国陶器や絵柄などにも描かれていますし、チェーン店の有名中華レストランのロゴマークにも「桃」が使われているのはご存知かと思います。

これらのことからもわかるように、中国と桃の関係は日本人にとっても馴染みの深いものになっています。

中国の長い歴史の中でも桃は、「不老長寿の薬になる」という伝説や「魔除けの力」があるとされ、大変縁起の良い食べ物として、「仙果(せんか)」と呼ばれ、仙人の食べる果物として愛されてきました。

祝い事の席などに出す菓子として、桃の形をした「桃饅頭」などもあります。

「魔除け」「浄化」のパワーが凄い!

古来から桃は魔除けの果物として重宝されてきました。美味しくいただいてそのパワーを受け取ってください。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 実家の家紋が、桃の果実(枝葉付)の家紋でありそのルーツを探していました。
    先祖が「桃の実」を採用したのが少し解ってきました。ありがとうございます

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