蛇というと、苦手な人も多いですが白蛇や金色の蛇など、縁起が良い動物として有名です。この記事ではなぜ蛇が縁起物として重宝されるのか、その意味や理由について解説しています。
脱皮を繰り返す蛇は「再生」の縁起物
蛇の縁起が良いという由縁ですが、脱皮を繰り返すという特性から、風水の世界では永遠の命や生命力の再生力の象徴と考えられています。脱皮して、再生して、いつも綺麗な肌を保てるなんて羨ましい。と女性の方ならおもいますよね?
転じて蛇は金運アップのお守り
再生や無限の生命力を宿すと考えられてきた蛇は金運アップのお守りとしても有名です。蛇の抜け殻を財布に入れておくと金運が上がるという迷信は有名ですよね。これはヘビ(巳)を持つと「実(巳)入り」するというところから来ています。
思いがけずお金が入ったり、出て行ったお金も再生して、また元に戻るという意味で、金運上昇のシンボルとなっています。
白蛇は弁財天の化身
古代インドでは、蛇は弁財天の使いとされ、中でも白蛇は弁財天の化身と言われています。七福神の一人として知られる弁財天はインド生まれの神様で、サンスクリット語でサラスヴァティーといいます。
もともと「弁才天(弁天)」という川の神で、芸術や学問の神として信仰を集めてきました。
日本では江戸時代になると「弁才天」から「弁財天」と呼ばれるようになり、特に財運を司る神様という一面が強調されてきました。弁財天の化身とされる白蛇は特に縁起が良い動物とされていますが、もとから白蛇という種類ではなく、アオダイショウが白化現象(アルビノ)を起こした突然変異。
その希少性から信仰の対象となっています。どの生物でも白蛇のように色彩変異が出る確率は10万分の1程度と言われており、とても珍しいものです。
神秘的な姿が信仰の対象になったのもうなずけますね。
白蛇を見るなら山口県岩国市の「シロヘビの館」へ
野山で白蛇を見かける確率は非常に低いですが、山口県岩国市には「岩国のシロヘビ」と呼ばれるアルビノの集団が野生化して存在していることが知られています。
白蛇が遺伝によって子孫の代にも遺伝して受け継がれており、1972年に国の天然記念物に指定されています。
しかし近年、天然のシロヘビのすみかが次第に現象し、その数は減少傾向。
保存会が白蛇の保護活動を行なっています。「岩国シロヘビの館」では岩国市に残るシロヘビの歴史を学べるほか、生体の展示も行われているので生きた白蛇にお目にかかるならこちらがおすすめです。
ご利益があるかもしれませんね!
蛇の置物をおくなら南東の方角に
縁起物として重宝される蛇。運気アップのための置物やお守りなどにもなっています。
風水では、蛇は「木」の気を持つ動物と言われ、南東と関係が強いので、蛇の開運グッズは、部屋の中心から見て南東の方角に置くのがおすすめです。
南東は、対人関係や恋愛に関する運気を司る方角ですから、良いご縁に恵まれると言います。
いろいろな蛇のご利益
蛇は十二支で「巳」と表記されますが、この「巳」という漢字は、胎児の形から派生していて、生命誕生や明るい未来の象徴、子孫繁栄、家族和合といった意味があります。
また、蛇は長期間餌を食べなくても生きて行ける生命力を持っていることから、精力や生命力の象徴とも。
さらに田畑を荒らすネズミを捕まえて食べてくれることから、蛇は農家にとって豊穣の神、恵みの雨をもたらす神ともいわれ、崇められる存在だったのです。
アスクレピオスの杖
日本の救急車には蛇のマークが付いていることをご存知ですか?
蛇は脱皮をするごとに表面の傷が治癒していくので、医療・治療・再生のシンボルになっています。救急車以外にも、WHOやさまざまな医療機関で、杖に蛇が絡みついたマークが採用されています。
これは「アスクレピオスの杖」と呼ばれ、ギリシア神話に登場する名医、アスクレピオスの持っていたヘビの巻きついた杖のこと。蛇のモチーフは世界中の神話や伝説によく見られます。
蛇が夢に出てきたら吉夢
夢に蛇が出てきたらそれは幸運の兆しかもしれません。
- 大蛇が目の前に現れる夢・・・大吉、大幸運をもたらす
- 白い蛇、黄金の蛇が出てくる夢・・・吉夢。恋愛・仕事・健康すべてによい運勢
- 黄金・黄色・茶色のヘビの夢・・・財運に大吉、宝くじの高額当選などの強運を呼びこむ兆し
蛇の夢を見たらその色や大きさに注目してみてください。
蛇が苦手な方には、不快だったかも知れませんが、姿かたちで忌み嫌うのではなく、神聖な存在でもあると、少しだけでも近づくことができれば幸いです。
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